ジャケットの染め返しの依頼を受けました。
素材はウール55％、綿45％。
襟もとが焼け、変色したものでした。

ただ染めてしまうのは面白くないな、、と思いベンガラの質感を活かして
ビンテージ風の仕上げをしてみました。

黒色の方は♯01古色を使い3回染め返しを行い濃色に染め上げています。
染めと乾燥を繰り返し行うオーバーダイ（塗り重ね）をすることで重厚感を
だします。最後に部分的にペーパーをかけてわざと色落ちさせます。
デニムのサンダーがけと同じ要領です。
襟元やポケット部分など凹凸がある部位にあてることで自然な色落ち
にしています。
あとは着込むほどに自然な色落ちによりさらに味のあるジャケットに
なればと思います。





もう1点は水色がかった艶のあるジャケット。
麻40％、ポリエステル30％、綿26％。

赤みを入れてぼやけたムラ染めをしようと思い♯08蘇芳を使用。
サッと軽く素早く染めたところいい感じのムラ（表情）が！
黒のジャケットとは違い染め重ねなどは行わず１回染めで
仕上げました。
夕焼け空のようないい感じに仕上がりました。





リメイクの時いっもやっちまうのが染める前の写真を撮り忘れること・・。
今回もやっちまった・・。なんと！これがこんなんなりました！
と言いたかった・・。
大きく表情が変わっているのですがそれが
伝えられず残念・・。無念！